COLUMN

コラム

2022.03.10

先生のデジタル対応

年末のことを「師走」と言う。年末は、普段落ち着いている先生ですら走り回るほど忙しいと言う意味で使われている。語源はいくつかあるものの、先生という職業が確立するまではお坊さんのことを指して言ったとか。
先生は年末12月も忙しいと思うが、年度末の3月が一番忙しい時期だと思う。学年末の成績処理、内申書の作成、担任替え、卒業式や入学式の準備に追われる。もちろん普段の授業もこなさなければならない。それでなくても先生方は人手が足りないのである。毎年この時期になると、なんとか手助けができないものかと思う。

昨年は、小・中学校でのデジタル元年の年となった。学校でのデジタル化は少し進み、子どもたちひとり一人にパソコンが配布された。仕事柄、一般企業と違い先生はどうしてもデジタルと言う世界とは縁遠い。ホワイトカラーの職業の中でいちばん遅れているとも言われている。いろいろ問題はあるものの、子どもたちがパソコンを使うことで疑問や質問が出て、その疑問、質問に先生が答えて行くやり取りで、先生もデジタル化を真に学んで行くのだろう。手法は荒いが、実践的に学校環境の中で子どもも先生も一緒にデジタル化を進める一つの良い方法だとも思う。

せっかくデジタル化を進めるのであれば、この3月、書類に埋もれるように仕事をこなさなければならない先生方に、デジタルの効果的な活用を教えたいものである。本来なら文部科学省がもっと音頭をとり、しっかりとしたシステムを構築し、ハードの配布だけではなくソフトの活用まで含めたデジタル対応を事前にするべきだと思っている。今は先生方も手探りで、その方法を探しているのだと思う。年度末の忙しい全国の先生にエールを送りたい。

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